――“嫌われ教師”から“静かなヒーロー”へ
TikTokのハッシュタグ「#SnapeTok」で話題沸騰中のスネイプ先生。
かつては「怖い」「冷たい」と評された彼が、いま若者たちに“心を打つキャラ”として再評価されています。
そのきっかけとなっているのが、映画『ハリー・ポッター』シリーズの名シーンの数々。
今回は、TikTokで特に人気の高いスネイプ先生の名シーンを5つ厳選して紹介します。
■1. 「Always.」――永遠の愛を語る瞬間(『死の秘宝 Part2』)
ダンブルドア:「彼女を、今でも愛しているのか?」
スネイプ:「Always.(いつだって)」
この一言に、世界中のファンが涙しました。
リリーへの愛を生涯貫いたスネイプの姿が、TikTokでは切ない音楽とともに再編集され、何度も拡散されています。
Lo-fi風のBGMや、スローモーションでの編集によって、
“報われない愛を抱えながらも行動し続ける人の強さ”として共感されているのが特徴です。
コメント欄には「これが本当の愛」「不器用だけど一途」といった声が多数寄せられています。
■2. 「ターン・トゥ・ページ・394」――厳しさの中の威厳(『アズカバンの囚人』)
スネイプ:「Turn to page 394.(394ページを開け)」
この冷静で威圧的な一言も、TikTokで人気の“音声素材”のひとつ。
彼の低く響く声と冷静な表情は、「威圧的だけどカッコいい」「声が落ち着く」と話題に。
また、一部のファン動画ではこのセリフを“指導者としての厳しさ”と解釈し、
「厳しさ=愛の裏返し」というテーマで再編集されています。
TikTokではスネイプの“冷たいようで実は優しい”姿が、
現代の“叱れない上司・教師”像と対比されて語られることも多いです。
■3. リリーの守護神を見せるシーン――「同じ銀の雌鹿」(『死の秘宝 Part2』)
パトローナス(守護霊)が放たれる。
ダンブルドア:「まさか…銀の雌鹿か?」
スネイプ:「Always.」
スネイプが放つ守護霊が、リリーと同じ“雌鹿”であることが明らかになる名場面。
この瞬間を切り取ったTikTok動画には、涙を流すユーザーのコメントが溢れています。
光と影のコントラストが美しい映像に、“失われた愛を抱いて生きる強さ”を感じる人が多く、
このシーンをモチーフにしたファンアートやBGM付きの編集動画も増加。
「悲しいけれど、救われる」「静かに泣けるキャラ」といった声が多いのも特徴です。
■4. ダンブルドアとの秘密の会話(『死の秘宝 Part2』)
スネイプ:「子どもを守るために、私は命を懸けた。」
ダンブルドア:「あなたこそが、真の勇者です。」
スネイプが“二重スパイ”としての真実を打ち明けるこの場面も、TikTokで度々リメイクされています。
若い世代にとっては「誰にも認められない努力」「報われない献身」というテーマが刺さるようです。
特に人気なのが、“名台詞に字幕を合わせたモノクロ動画”。
映像の一部をスローモーション化し、「裏切り者ではなく守護者だった」という文脈で再構成されることで、
スネイプの“静かなる英雄像”がより明確に伝わります。
■5. 最期の言葉「Look…at…me」(『死の秘宝 Part2』)
スネイプ:「Look…at…me.(私を見てくれ…)」
死の間際、ハリーの瞳にリリーの面影を見るスネイプ。
このシーンはTikTokで最も多く再生される感動シーンの一つです。
悲壮感と美しさが同居する映像演出は、音楽とともに心を打ちます。
「最後まで愛を貫いた人」「最も人間らしい死に方」として、
“#SnapeTok”の象徴的なシーンになっています。
中には、スネイプの人生を逆再生でまとめ、
この「Look at me」で終わる構成の動画もあり、まるで詩のような仕上がりで人気を集めています。
■まとめ:スネイプの名シーンは「静かな感情の教科書」
スネイプ先生の名シーンは、派手な戦いではなく“静かな感情の瞬間”にあります。
TikTokでは、その静けさや複雑な心情が、短い動画でより際立って見えるのです。
多くのファンがスネイプに共感するのは、
「誰にも理解されないまま、それでも信念を貫いた人」だから。
彼の生き方は、SNS社会で“本音を隠して頑張る”私たちに、そっと寄り添ってくれる存在なのかもしれません。
