マルフォイの名シーン集:彼が見せた意外な優しさと葛藤

この記事は約3分で読めます。

「ハリーポッター」シリーズにおけるドラコ・マルフォイは、典型的な“嫌なヤツ”のポジションとして登場します。
しかし物語を追ううちに、彼の内面には複雑な葛藤や、時に誰よりも繊細で優しい一面があることがわかってきます。

今回は、そんなマルフォイの“見逃せない名シーン”を厳選し、彼の人間性に迫ります。


1. ホグワーツ特急での初対面(『賢者の石』)

「正しい仲間を選ばないと、苦労するぜ、ポッター。」

この一言から始まるハリーとの因縁。しかしこの言葉は、決して悪意だけではなく、家柄や立場に縛られたマルフォイなりの「気遣い」にも見えます。
初対面で“仲間になろうとする姿勢”は、彼の孤独を象徴しているとも言えるのです。


2. ハグリッドの授業でのビビリ顔(『アズカバンの囚人』)

ヒッポグリフに近づく瞬間のあの顔…。

勇敢さを誇るスリザリン生でありながら、ヒッポグリフを前にした途端におびえるマルフォイ。
周囲には強がって見せても、実際には恐怖に弱い「普通の少年」であることが垣間見える、可愛らしい名シーンです。


3. クィディッチでの落下(『炎のゴブレット』)

「僕は無事だ!」と叫びながら起き上がるシーン。

派手にコケてしまう姿は、一見笑いを誘いますが、彼の負けず嫌いで見栄っ張りな一面がよく出ています。
転んでもすぐ立ち上がる姿に、ちょっとした健気さを感じた読者も多いのでは?


4. ダンブルドア暗殺任務での葛藤(『謎のプリンス』)

「僕にはできない…。誰かを殺すなんて…!」

このセリフは、マルフォイというキャラクターの核心に迫るもの。
“家族を守るために命令を受けたが、殺すことはできない”。
傲慢な仮面の下にある「恐れ」や「人間らしさ」が強く表れた、彼の中でもっとも重要なシーンです。


5. 必要の部屋でハリーに命を救われる(『死の秘宝』)

ハリー「助けに来たんじゃない、お前を見捨てに来たんだ!」

必要の部屋が炎に包まれる中、命を危険にさらすマルフォイをハリーが救う場面。
助けられたマルフォイは、何も言わずに見つめ返すだけ。
「ありがとう」も言えないほどの混乱と動揺が彼の表情から読み取れ、言葉以上に深いドラマが詰まったシーンです。


6. ヴォルデモートの前で震える姿(『死の秘宝』)

家族を守るため、列の中から呼び出されるマルフォイ。

ヴォルデモートの前で震えるように歩き出すマルフォイの姿は、これまでの威圧的な彼とはまったく違う、無力な少年の姿そのものです。
「悪の側にいるから強い」という誤解を壊してくれる、印象的なシーンです。


7. 19年後の穏やかな表情(『死の秘宝・エピローグ』)

キングズ・クロス駅で、ハリーと目を合わせてうなずくマルフォイ。

この一瞬の仕草に、すべての葛藤や因縁を超えた“和解”のメッセージが込められているように感じられます。
かつて敵同士だった二人が、互いに家族を持つ「親」として向き合う姿は、シリーズの象徴的な結末のひとつです。


まとめ:マルフォイは“ただの悪役”ではなかった

ドラコ・マルフォイには、誤解されやすい態度の裏に、繊細で揺れる心があります。
葛藤し、恐れ、強がりながらも少しずつ変わっていく――その姿は、他のどのキャラクターよりも「人間的」なのかもしれません。

マルフォイの名シーンを振り返ることで、彼が“悪役”を超えた存在であることが、改めて見えてくるのではないでしょうか。


関連記事


コメントで語ろう!

あなたが印象に残ったマルフォイの名シーンはどれですか?
コメント欄で、ぜひあなたの“推しシーン”を教えてください!

タイトルとURLをコピーしました